2016/7/12 15:23:12

「食糞」は汚いだけじゃない!知っておきたい「食糞」について

    1.本当は恐ろしい「食糞」について

    「汚い」だけじゃ済まない「食糞」

     糞を食べてしまう行為を「食糞」と言い、初めてわんちゃんを飼う方には想像しにくいかもしれません。しかし、この行為は特に子犬の頃によく見られる行為であり、わんちゃんを飼った経験がある方の中には見たことがある方もいるでしょう。「食糞」行為は成長と共に治まることが一般的ですが、その限りではありません。成犬になっても食糞を行うようであれば、それはストレスや病気のサインである可能性もあるのです。今回はそんな本当は怖い食糞行為についてご紹介します。

    2.子犬時代の食糞について

    すぐ収まれば親の真似かも?子犬時代の食糞について

    コーギー
    photo by mclondicek

     「食糞」という行為そのものは、実はそう珍しいことではありません。子犬は自分で排便がうまくできないことがあり、母犬にお尻を舐めて刺激してもらうことで排便を行う場合があります。また、子犬の周囲を清潔に保つため、母犬が糞を食べるケースもあります。そのような経緯で食糞をしている母犬を見た子犬が真似をして、食糞を行うケースがあるようです。他にも子犬が食糞を行う理由としては、「好奇心」が起因して行うものや、「不足している栄養を補う」目的で行う場合もあります。
     
     なお、子犬時代に発生する「食糞」行為は、成犬になると治まることが多いことが特徴です。特に、「母犬を真似する行為」は本能的な行動のため、無理やり抑止する必要はありません。もしコーギーが子犬時代に「食糞」を行っていても、成長につれその頻度が減るようであれば、自然と食糞行為が止まる可能性は高いと言えます。

    野外の食糞にご注意!寄生虫ごと食べてしまう可能性も!

    コーギー
    photo by Austin White

     衛生面から「食糞行為」自体はなるべく行わないことが望ましいとは言えるものの、前述のとおり自然と解消する見込みのある、それほど強い警戒心が要らない場合もあれば、中には「絶対に阻止したいケース」もあります。その「絶対に阻止したいケース」とは、野外における食糞行為です。
     
     なぜ野外での食糞行為は危険なのでしょうか。それは、寄生虫や病原菌ごと食べてしまうケースが懸念されるからです。特に野外に落ちている、他のわんちゃんの糞はとても危険です。散歩中に他のわんちゃんの糞を見つけたら、コーギーがそれに絶対に近づかないように配慮しましょう。

    3.成犬後の食糞について

    突然の食糞は膵臓の危険サインかも!?

    コーギー

     前述のとおり、子犬時代の食糞は加齢とともに治まることが多く、本能的な行動である場合もあるので、それほど強い警戒心は要りません。しかし、成犬後に突然始まった食糞行為には警戒が必要です。
     
     なぜ、成犬後の食糞行為には警戒が必要なのでしょうか。成犬後にコーギーが食糞を行う理由としては、以下のことが考えられます。
     
     ▼成犬後のコーギーが食糞を行う理由
     —————————————
     ・ストレスが蓄積しているサイン
     ・「膵外分泌不全症」の症状
     —————————————
     
     まず、「ストレスが蓄積しているサイン」としては、人間で言うところの「ヤケ食い」だと思っていただければと思います。蓄積したストレスを発散する方法として食糞を行うケースがあります。
     
     そして、最も恐ろしい可能性が、「膵外分泌不全症」の症状として行われる食糞です。「膵外分泌不全症」とは、膵臓の機能の内、一部が弱体化することで、食べ物の消化や吸収が滞る病気です。もし、「食糞」と併せて、以下のような様子が見られた際には「膵外分泌不全症」の可能性があります。
     
     ▼「膵外分泌不全症」が疑われる症状
     —————————————
     ・食欲が増しているのに体重が減少する
     ・糞の中に白い粒のような異物が見られる
     ・糞がいつもとは異なる、腐ったような異臭を放つ
     —————————————
     
     「食糞」を行ったコーギーに上記のような様子が見られたら、すぐに獣医さんに相談しましょう。

    4.「食糞」をやめさせたい!対策マニュアル

    飼い主さんの行動がえコーギーの行動を促進させているのかも!?

     「食糞を止めてくれない」原因が飼い主さんの対応にあるケースもあります。それは、コーギーが食糞を行っている理由が、「寂しさ」などのストレスが起因している場合です。飼い主さんが食糞をしたコーギーを目の当たりにしてリアクションをしてしまうことで、「糞を食べると飼い主さんにかまってもらえる」と思ってしまうことが原因です。また、叱るタイミング次第では、「糞が見つかると怒られる」と取り違えてしまい、飼い主さんがいなくなった隙を見計らって食糞を行ってしまうケースもあるようです。
     
     大きなリアクションは取らず、速やかに静止させ、糞を処理するようにしましょう。なお、背景状況からストレスが疑われる場合には、遊ぶ時間を増やすなどして、コーギーのストレスを発散させてあげましょう。

    どうしても止めない「食糞」には対策を!

    食糞対策

     どうしても治まる様子がない「食糞」には、対策を行うことが望ましいでしょう。主な対策としては、以下のようなものがあります。
     
     ・嫌悪療法
     ・「ハルティ」を使用する
     ・パイナップルを与える
     
     「嫌悪療法」とは、特定の行為を行ったタイミングで「コーギーが嫌がること」を行うことにより、「該当行為をしたら嫌なことが起きる」と覚えさせることで該当行為を抑止させる方法です。ただし、「コーギーが嫌がること」と言っても、暴力などを行ってはいけません。コーギーが驚くような音をたてたり、糞にタバスコなどの刺激物をかけたりすることが理想的です。
     
     「ハルティ」とは口輪のことで、馬が頭につけられているものを想像していただければと思います。「ハルティ」は、頭部の動きをコントロールできるため、どうしても「野外での食糞」行為が治まらないコーギーに対して有効的でしょう。
     
     最後は、「パイナップルを与える」方法です。実は、パイナップルには糞の味を大きく変える成分が含まれています。その変化後の味が、多くのわんちゃんが苦手とする味のため、「自分の糞を食べてしまう」コーギーに適切な方法です。ただし、パイナップルを与える場合は、缶詰やドライタイプではなく、「生」か「生のパイナップルに火を通したもの」を与えるようにしましょう。また、与えすぎてもお腹がゆるくなってしまうケースがありますので、注意が必要です。15グラム以内を目安として、与えると良いでしょう。