2016/7/12 15:15:06

こんな行動はストレスの証かも!?常同行動にご注意を!

    1.「常同行動」を知ってますか?

    実はあるある!?常同行動について

    コーギー

     動物園で柵、あるいは檻にそって同じ場所をウロウロしている動物を見かけたことはありませんか?これは「常同行動」と呼ばれる、明確な目的を持たずに同じ場所を繰り返し移動する行動で、わんちゃんだけではなく様々な動物が行う行動です。繰り返す回数は数回、何十回に留まらず、何百回にわたって行う場合もあります。主にストレスが蓄積したときや、退屈している際に見られることが特徴です。
     
     どうしてストレスや退屈が募ると常同行動を行うのでしょうか。常同行動を行っている動物には、麻薬様物質が放出されていると言われています。該当の行動を行うことにより、自分自身を安定させようとしているのです。また、常同行動にはいくつか種類があり、柴犬などで時々見られる「尻尾を追う行動」もその一種です。今回はコーギーが行いがちな「常同行動」について、ご紹介いたします。

    2.常同行動って例えばどんな行動があるの?

    「ペーシング」

    コーギー

     「ペーシング」とは、同じ場所を等速でグルグルと歩くことを指します。動物園の動物や、サークル内のわんちゃんが柵沿いを延々と歩く行動はこれに該当します。前述のとおり様々な動物で発生しうる可能性があり、コーギーも例外ではありません。
     
     それでは、「ペーシング」はなぜ発生するのでしょうか。これは、コーギーの欲求が満たされていないことが起因しているものと思われます。ケージやサークルなどに長時間滞在することが多いコーギーが行う行動です。「ペーシング」を行う理由は、「現在の環境に慣れようとしている行為」だと言われており、慣れることで自分自身の安定化をはかろうとしているようです。
     
     「ペーシング」は特別な対処などは行われず放置されがちな行動ですが、「ケージやサークルから出す時間を長くする」、「広い場所で遊ばせる時間を作る」などの対処を行うことで解消する可能性があります。もし、ご自宅のコーギーが「ペーシング」を行っているようでしたら、ストレスが蓄積している可能性がありますので、何らかの対処を検討することをお勧めいたします。

    「ブランケット・サッキング」(フランク・サッキング)

    ブランケット・サッキング

     ブランケットや毛布などを吸ったり噛んだりする行動を見かけたことはありませんか?見た目にはおしゃぶりをしているようで可愛らしい行為ですが、これは「ブランケット・サッキング」と呼ばれる、常同行動の一種です。
     
     この「ブランケット・サッキング」と近い行為で「フランク・サッキング」と呼ばれる行為もあります。これは自分の身体の一部(四肢や脇など)の同じ個所を延々と舐めたり噛んだりする行為を指します。「フランク・サッキング」はレトリーバー系の犬種やドーベルマンが行いがちと言われていますが、その他の犬種でも起こる可能性はあり、もちろんコーギーでも行う可能性はあります。他にも、ぬいぐるみや自身の毛をむしる行為も類似した行為とされています。
     
     これらの行動、「同じ個所を舐める、噛む、むしる」などの行動はなぜ発生するのでしょうか。その理由はあまり限定した理由はありませんが、やはりコーギーの欲求が満たされていないことが起因している場合が多く、「もっと動き回りたい」、「もっと遊んでほしい」といった欲求が募っているものと思われます。
     
     そのため、この行為を止めるには、環境を改善することが有効的です。サークルで過ごす時間が長ければ、サークルから出す時間をもっと長くしたり、遊ぶ時間が少なければ、遊ぶ時間を増やすことが最善ですが、難しいようでしたら新しいおもちゃなどを与えて刺激を与えたりすることも有効的かと思われます。なお、これらの解消策はいずれも常同行動を行っている最中に行ってはいけません。「この行為(常同行動)を行えばかまってもらえる」と取り違え、常同行動が改善しない可能性があるからです。

    その他に見られる常同行動

    コーギー

     多くのコーギーは尻尾がないため、あまり見られませんが延々と尻尾を追いかける「尾追い行動」も常同行動に属します。その他にも、何もない宙に向かってひたすら吠え続ける行為も常同行動の一種です。
     
     このような行為は、「嫌悪療法」と呼ばれる方法で静止できる可能性があります。「嫌悪療法」とは、該当の行為を始めた途端にコーギーが嫌がることをわざと行うことで「この行為を行うと嫌なことが起きる」とインプットさせ、その行為をやめさせる方法です。「嫌がる方法」と言っても、暴力などは行わないようにしましょう。驚かすことが有効的ですので、水鉄砲やショックを与えるような金属音を発生させることがお勧めです。

    3.自分でも止められなくなった「強制行動」には気を付けよう

    「強制行動」は危険シグナル!

    コーギー

     これまでご紹介した「常同行動」ですが、該当の行為を行っている最中に他に注意が向くようなら各項目に挙げた解消法で改善する可能性があります。ただし、該当の行為を行っている最中に他に注意が向かず、無我夢中になって行っているようであれば、それは「強制行動」と呼ばれる、コーギー自身では歯止めがきかなくなっている可能性があります。「嫌悪療法」を行っても注意がそれないようであれば、「強制行動」に発展している恐れがありますので、注意が必要です。
     
     その場合、ストレスが限界に近いほど募っている可能性や、脳や神経に何らかの異常が発生している恐れもあります。全く改善の見込みがなく、そのような様子を頻繁に見かけるようでしたら、獣医さんへの相談をお勧めいたします。特に、自分自身の身体を舐める、噛む、むしる行為を続けるようであれば皮膚にも異常が出てくる可能性が生じるため、早めの対処が望ましいです。