2017/7/10 17:42:58

【こんなはずじゃ…となる前に】初めて子犬を迎えるために必要な9つの掟

    街で散歩中のワンちゃんを見かけたり、テレビ番組のペット特集を見たりすると、その愛くるしい姿に思わず「ペット欲しい!ペット飼いたい!」と思いますよね。

    一時期のペットブームで小型犬が一躍人気になり、最近はペットを飼っている世帯が急増しました。その一方で、ペットについての知識やしつけ方も調べずに勢いで飼ってしまい、そのペットのお世話の大変さに耐えきれず、結果としてペットを手放してしまうケースも後を絶ちません。

    せっかく迎えたペットと楽しい生活を送るためにも、初めて子犬を飼うにあたって、子犬の飼い方を含め最低限これだけは覚えておきたい“9つの掟”をまとめました。これからペットを飼おうと考えている方は、ぜひ9つすべてチェックしてみて下さい。

    1.ワンちゃんと一緒に住めるお家ですか?

    当たり前のことですが、お住いが集合住宅の場合、そもそもペット可の物件であるかどうかを確認することが必須です。ペット不可の物件で飼ってしまうと、最悪の場合、退去勧告を受けてしまう可能性もあります。

    それ以外にも無駄吠え、足音の“騒音”、糞尿の“臭い”等で、近隣トラブルに繫がってしまう場合があります。ペットを飼ったら責任を持ってしつけをし、できる限りトラブルにならないよう気を付けましょう。もちろん一戸建てであっても、ご近所さんに迷惑にならないよう気を付ける必要があります。

    最近では、集合住宅でもペットと暮らせる“ペット共生マンション”があるのはご存知でしょうか。そもそも“ペット可のマンション”とは、人が住むことを目的として建てられたマンションにペットも入居が可能だということです。“ペット共生マンション”とは、ペットと一緒に暮らすことが前提で、そのための設備が整えられたマンションのことをいいます。入居者の方々もペットの入居を承認しているので、近隣トラブルが起きにくいのが特徴ですね。

    2.安心して生活できるスペースは確保できますか?

    日ごろからワンちゃんが安心して過ごせるよう、ワンちゃんのためのお部屋を確保する必要があります。もちろん室外に犬小屋を設置して飼う方もいれば、家の中にケージを設置して飼う方、リビングにサークルを設置して飼う方など、ワンちゃんを飼う場所は様々です。

    「昔から犬は外で飼うものでしょ?」という考えの方もいれば、「ずっと外はかわいそうだ」と室内で飼う方も。実際、室外と室内だとどちらが飼うことに適しているのでしょうか。それぞれにメリットとデメリットありますのでご紹介します。

    〇 室内飼いのメリット

    ・群れで生活をする犬にとって、飼い主といる時間が増え安心できる

    ・外にいるより衛生的で温度調節もしやすく、健康の変化に気づきやすなる

    × 室内飼いのデメリット

    ・犬の抜け毛が部屋の中に落ち、毛が抜け変わる時期は特に掃除が大変になる

    ・フローリングだと滑りやすく、犬の足やヒザに負担がかかりやすくなる

    ・イタズラしないよう、犬の手の届く範囲に危険なものを置かないよう気を遣う必要がある

    〇 室外飼いのメリット

    ・知らない人が来た時には番犬として活躍する

    ・抜け毛やイタズラの心配が少ない

    × 室外飼いのデメリット

    ・温度調節がしにくく、外で生活できる犬種は限られている

    ・飼い主とコミュニケーションを取る機会が減り、覚える言葉も少なくなる可能性がある

    ・ノミダニや蚊などの感染症に気を付け、予防をしなければいけない

    ・人懐っこい犬だと盗難にあう可能性がある

    ◎結局どっちがオススメなの?

    お住まいの広さにもよりますが、健康面、安全面も考慮するとやはり“室内飼い”がオススメです。その結果、ペットの平均寿命が延びているという統計結果も出ています。

    たとえ室内飼いであっても、エアコンがあり温度調節ができる、直接日光が当たらない、光が入って明るい、テレビや楽器などの大きな音がしない、といった様々な条件を考慮してスペースを確保する必要があります。コンセントのコードや、ワンちゃんにとって危険な食物や植物などが手の届く範囲にないことも必ず確認しましょう。

    3.家族に犬アレルギーの方はいませんか?

    アレルギーとは、ワンちゃんの毛やフケ、唾液などを触ったり、空気中に舞っているものを吸ったりして人間の体内に入ってしまった時に、人間の身体が過剰に反応することをいいます。

    犬に限らず、猫アレルギーなども存在します。アレルギーの軽い症状は風邪に似ており、鼻水や鼻づまり、鼻のむずがゆさ、目のかゆみ、咳が出る、湿疹が出るなどがあります。症状がひどいと呼吸困難に陥る場合もありますので、ワンちゃんを迎える前に一度アレルギー検査することをオススメします。

    ◎万が一お家に迎えてからアレルギーが出てしまったら?

    アレルギーは現在の医療で完治することは難しいとされています。万が一アレルギーが出てしまった場合には、ワンちゃんとの生活スペースを分け、あまり接触しないようにする、家の中をこまめに掃除や換気をする、空気清浄機で部屋の中を綺麗にするなどし、症状を軽減する必要があります。

    アレルギーの原因となる被毛を綺麗にすることも大事で、定期的にシャンプーする、こまめにブラッシングをするだけでも軽減につながりますので、少しでもワンちゃんと快適に生活できるよう対策をしてみましょう。

    4.家族全員がお世話をできますか?

    犬を飼ったら、食事、お散歩、トイレ、お手入れ、しつけなど、毎日お世話をしてあげないといけません。これらのお世話を全て一人でしようとするのはとても大変です。お世話の分担について家族全員で話し合い、協力する必要があります。

    もしかしたら将来就職で家を出る、お仕事で家を空けるなど、お世話ができなくなることもあると思います。その時には誰がお世話をするのか、家族内でしっかり話し合っておきましょう。最近ではワンちゃんも長生きする子が増えてきているので、「飼ったはいいが生涯のお世話ができない」なんてことにならないよう、今後の生活環境も考えながらワンちゃんを迎えましょう。

    5.犬ってどういう動物か知っていますか?

    犬の祖先である“オオカミ”から、歯の構造や消化機能、思考回路、主従関係、群れで生活をする習性などが犬に受け継がれています。特に狩りに必要な能力として、動いている物や光に敏感に反応でき、逆に動きのない物や色の識別は不得意だと言われています。

    聴力は人間の“4倍”、嗅覚は人間の“100万倍以上”の能力を持っているとされ、人には気づけない音やにおいにも反応することができます。また、テリトリー意識が強く、他の動物の侵入を防ごうとして吠えることがあり、“マーキング行動”をする傾向もあります。

    6.しつけやお散歩はきちんとできますか?

    無駄吠えが続いたり、散歩の時に飼い主が制御できず他のワンちゃんや人間に噛みついたり、ワンちゃんが勝手な行動をとると、近隣トラブルや思わぬ事故に繋がってしまう可能性もあります。そういったことを防ぐためにも、子犬のうちに十分しつけをするようにしましょう。

    また、散歩の時間も確保する必要があります。日光に当たることは、皮膚や被毛、骨の生成に繋がりますし、散歩自体にストレスを軽減する役割もあります。そして、車をはじめとした外の雑音を聞いたり、他の人や犬と交流することで社会性を身につけることもできます。犬種によって散歩の距離や回数は異なりますが、できる限りお散歩は欠かさないようにしましょう。

    7.生涯のパートナーとして最期まで一緒にいられますか?

    犬の寿命は人より短く、小型犬の場合“12~15才”程、大型犬の場合は小型犬より短く“10~12才”と言われています。年老いて認知症になる子や病気になってしまう子もいるので、人間同様に介護が必要になる場合もあれば、医療費もかかってきます。

    シニア犬になってからのお世話の大変さを知らない方が、実はとても多いのです。中にはその大変さからワンちゃんを手放してしまう方もいらっしゃいます。しかしそれは、今まで一緒に暮らしてきたワンちゃんにとって、物凄く辛く悲しいこと。ですので、最期まで愛情を持って接し、「ありがとう」の心を込めて看取ってあげて下さいね。

    ◎飼育破棄の理由と統計

    ここに飼育破棄の理由と統計のデータがあります。理由は様々ですが、人間側が原因となる理由が多いことが分かります。

    理由 割合
    飼い主の死亡、病気、入院 26.3%
    ワンちゃんの問題行動 20.8%
    引っ越しで飼えない 15.4%
    犬の病気、高齢 14.4%
    無理な繁殖 9.8%
    その他 13.3%

    ◎老犬になっても変わらぬ愛情を

    ワンちゃんを飼った以上、いかなる理由があっても、生涯のパートナーとして最期まで一緒にいる覚悟が必要です。飼い主側の身勝手な理由で悲しい思いをするワンちゃんを、どうか増やさないであげて下さい。

    8.かかりやすい病気(感染症)を知っていますか?

    人間同様、犬も病気や感染症にかかります。人間と共通して感染するものや、犬特有の感染症もありますので、そのうちのいくつかをご紹介します。

    • 狂犬病
    • イヌ伝染性肝炎
    • コロナウイルス
    • ジステンパー
    • ケンネルコフ
    • パルボウイルス
    • レプトスピラ

    通常、子犬は母犬の初乳を飲むことによって母犬から“母子免疫”が子犬に渡り、生後2ヶ月程度は病気から守られます。その後免疫が薄れてくるので、生後8週間後に最初のワクチンを接種をし、その後は生後12週間後に2回目、生後16週間後に3回目を打ちます。3回目以降は年に1度のワクチン接種が推奨されています。

    ◎実は恐ろしい病気『狂犬病』

    私たち人間や、すべての哺乳類に感染する恐ろしい人獣共通感染症の一つ“狂犬病”をご存知ですか?名前は聞いたことがあるけれど、そんな恐ろしい病気だとは知らない人も少なくないはず。狂犬病とは、狂犬病に感染している犬・猫・コウモリに噛まれたり、ひっかかれたりすることにより、傷口から菌が侵入し発症してしまう感染症です。発熱、頭痛、患部の痙攣、精神錯乱、精神障害、水を怖がる恐水症などの症状があらわれ、感染した場合は人間も“死亡率100%”と言われている程、非常に危険な病気の一つです。

    日本では1957年以降発症例はありませんが、海外ではいまだに発症しており、毎年5万人近くの死亡者がいるとされています。日本では年に一度の狂犬病のワクチン接種が法律で義務付けられており、予防接種を受けられる場所は動物病院、または各自治体によって集団接種が4月から6月の期間に開催されていますので、必ず受けさせましょう。

    ◎ノミダニ予防、ちゃんとしていますか?

    ノミやダニにも注意が必要です。ノミは暖かいところを好み、ダニは葉っぱや草むらに隠れているためお散歩をしているワンちゃんに寄生しやすくなります。家の中にもノミやダニはいるので、室内といえども寄生してしまうこともあります。寄生してしまうと激しい痒みを伴って、痒みが原因で皮膚炎を引き起こす場合があります。駆除するのにとても手間がかかるので、動物病院で処方された薬や市販のノミダニ予防の薬で必ず予防をしてあげましょう。

    ◎フィラリア症にも注意が必要

    蚊がワンちゃんに吸血することによって感染するフィラリア症にも注意が必要です。ワンちゃんの心臓と肺動脈に犬糸条虫が寄生し、心臓疾患や肝臓疾患などの様々な症状を引き起こし、最悪の場合は死に至ります。フィラリアは予防することができる病気ですので、動物病院でフィラリア用の薬をもらい、毎年蚊の出る季節にはきちんと予防をしてあげましょう。

    ◎犬の死亡原因とは

    ▼犬の死亡原因ランキングTOP10

    理由 割合
    1位 ガン 54%
    2位 心臓病 17%
    3位 腎不全 7%
    4位 てんかん発作 5%
    5位 肝臓疾患 5%
    6位 胃拡張・胃捻転 4%
    7位 糖尿病 3%
    8位 アジソン病 2%
    9位 クッシング病 2%
    10位 突然死 1%

    ※日本アニマル倶楽部 犬・猫 死亡原因病気TOP10より

    ワンちゃんの死亡要因の1位は“ガン”だと言われています。ガンは完全な治療は難しいとされているものの、進行を遅らせるなどの延命治療はおこなうことができるので、ちょっとした皮膚の異常やしこり、食欲不振などがあれば早めに検査することをおすすめします。また、バランスの良い食事と適度な運動を心掛けることで、ある程度の予防にも繋がります。

    9.生涯を通してかかる費用は知っていますか?

    子犬をショップやブリーダーさんから購入する際に、毎年どの程度費用がかかるのか、あまり考えずに買う方も多くいらっしゃいます。ここまでご紹介しただけでも、初期費用だけでなく、毎日の食事代、お世話に必要な雑費、医療費など思っている以上に費用はかかるものです。具体的にどのような費用がかかるのか、簡単にご紹介します。

    ◎初期にかかる費用は?

    購入時にかかる費用とワクチンやグッズ等の必要な費用。
    また避妊去勢など1歳前後までにおこなった方が良いとされるものを含めています。

    ・子犬代   15~20万前後
    ・ワクチン代 6,000円前後
    ・犬の登録代 3,000円
    ・グッズ類代 2~3万円前後(サークルなど含む)
    ・避妊去勢代 2~3万円前後

    初期費用はだいたい20~30万円程です。
    ※犬の畜犬登録は法令で義務付けられています。

    ◎毎日の食事代は?

    フードにはドライフードの他にウェットフード(缶やパウチで販売)があります。手作りの場合は費用を抑えられる場合もありますが、栄養が偏る傾向が強いため、初めてペットを飼う人には手作りはあまりおすすめしません。

    ・一般的なドライフードの場合
    年間30,000~48,000円(月2,500~4,000円前後)

    ・ウェットフードのみの場合
    年間72,000~240,000円(月6,000~20,000円前後)

    ◎お世話に必要な雑費は?

    ワンちゃんにとって欠かせない消耗品として、トイレシーツ・おやつ・ケアグッズなどがあり、ストレス解消や知育のためのオモチャもここに含まれます。

    ・一般的な消耗品の雑費
    年間24,000~36,000円(月2,000~3,000円前後)

    ◎お手入れや美容代は?

    生活していく上でワンちゃんを清潔に保つためのシャンプーをはじめ、爪切りや肛門腺絞りなどのお手入れが必要になります。清潔にすることで皮膚病の予防にもなりますし、巻き爪やケガなどを防ぐこともできます。ご自宅ではなかなか難しいため、最近はトリマーさんにお願いする方が大半です。

    ・シャンプー&カットをトリマーさんに頼んだ場合
    年間60,000~84,000円(月5,000~7,000円前後)

    ※トリミングサロンによっては指名料、毛玉料金が別途でかかる場合があるので注意

    ◎必要な予防接種費用は?

    毎年義務付けられている「狂犬病ワクチン」をはじめとした各種予防の費用です。予防接種を受けずに各種病気に感染してしまうと、予防接種代以上に医療費がかかることになります。必ず接種するようにしましょう。

    ・狂犬病ワクチン
    毎年1回3,500円

    ・混合ワクチン
    混合ワクチン3回目以降の場合
    3回目以降毎年1回6,000円前後

    ・ノミダニ駆除
    年間12,000円(月1,000円)

    ・フィラリア(1年間予防効果のある薬)
    4,500円前後

    ◎年間かかる費用の合計とは?

    小型犬のワンちゃんの場合、初期費用を除くと“年間140,000~194,000円”となり、“月々10,000円~20,000円”近くの費用がかかることになります。もちろん飼い主が工夫をすることで節約できる部分もありますが、基本的にはこのぐらいが最低限かかる費用の目安として考えておいたほうがいいかと思います。

    また、中型犬・大型犬の場合は食事代やお手入れ費用などが更に上がりますし、ワンちゃんがイタズラをして何か壊してしまった際の修繕費なども考えなければいけません。それ以外にも、ケガや病気をした時の医療費や、ペット保険に加入した場合には月々の保険料がかかります。ワンちゃんだけでなくご自身の健康や生活についても考慮した上で、ペットとはお金がかかるものだと認識し、その覚悟を持って飼う必要があります。

    さいごに

    ペットを飼うことは大変だと感じたかもしれませんが、これから素晴らしいペットライフを過ごすためにも、基礎知識としてこれら9つの掟は必ず覚えておくようにしましょう。

    さて、子犬を迎える心構えが身についたあなたに質問です。子犬を迎える方法はペットショップしかないと思いますか?実はペットショップ以外にもペットを購入する方法は存在します。飼い主ごとにマッチしたお迎え方法は異なりますが、この次の記事でご紹介するお迎え方法は、もしかしたらあなたにピッタリの方法かもしれません。